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第15話 バディの婚姻制度

ผู้เขียน: 霞花怜
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-06-09 18:00:08

 帰りの車の中で、清人が軽い調子で直桜に問い掛けた。

「護の前のバディのことは、聞きたくないか? あの集会で、未玖がどんなふうに死んだのか。どんな人間だったのか、知ってた方が魂魄も祓いやすいと思うけど。それとも、もう護に聞いた?」

 コンビニで買ったコーヒーをチビチビと飲みながら、直桜は窓の外に目を向けた。

 清人の言う通り、聞くべきなのは、わかっている。

 今のままでは情報が少なすぎて、対処しづらい。

「聞いてない、けど、聞きたくない。……聞いた方が良いんだろうとは、思ってる」

 最後の言葉は、声が小さくなった。

「直桜って、そういうとこガキだし、わかりやすいな。大事な話なのに、自分から全然聞いてこねぇもんなぁ」

 清人が面白そうに笑うので、余計に聞きたくなくなった。

 直桜の表情を横目に見た清人が、仕方ないとばかりに息を吐いた。

「護は未玖に恋愛感情、無かったよ。バディ変えてくれって相談されてたくらいだし」

「それは、ちょっとだけ、化野に聞いた」

 車は駅方面ではなく、環状道路に向かって走っている。

 岩槻まで送ってくれるつもりなんだろう。時間はたっぷりありそうだ。

「清人は化野がゲイだって、知ってるんだ」

「知ってるよ。未玖の前の護のバディ、俺だもん。あ、俺はバイだけど、別に付き合ったりはしてないから、安心するように」

 思いっきり振り返った直桜に、清人が悪戯な笑みを向けた。

(さすがに俺だって、化野の過去の恋愛にまで嫉妬したりしないけどさ)

 相手が清人となると、ちょっと話は変わる。先に釘を刺してくる辺り、大変清人らしい。

 

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